耐震・制震性能-Quake Resistant-
国内ではマグニチュード3以上の地震が毎月400回以上も発生しており、気象庁は「国内で地震が発生しない所も、大きな地震が絶対に起きない所もない」と断言しています。こうした予測不可能な地震に対して、日本で家を建てる以上は、地震対策がとても重要になります。
- 01全棟 耐震等級2相当
震度7が連続して観測された平成28年の熊本地震。震源地付近の益城町周辺では、耐震等級3相当で設計された戸建て住宅が、ほぼ無被害(または軽微な被害)であったことから 改めて地震に対する家の耐震等級の重要性が注目されています。三樹ホームが作る住宅は耐震等級2相当を標準仕様としています。(耐震等級3はオプションで可能です)
耐震等級とは
地震に対する建物の強さを表す等級で、1~3までの3段階で表されます。
建築基準法で義務付けられている「耐震等級1」は、1回の震度7程度の地震でも倒壊しない程度の耐震性能とされています。熊本地震のような、2回以上に渡る震度7程度の地震に対しては、耐震等級3のレベルが必要です。
耐震等級3は、消防署や警察署など防災の拠点となる建物と同じ耐久性です。
- 02全棟 直下率計算済み
過去の地震では、耐震等級2(長期優良住宅基準)を持った住宅が倒壊しており、原因は「直下率不足」でした。建築基準法で直下率の規定はありませんが、当社は全棟、直下率も計算します。
直下率とは
直下率には「柱」と「壁」と2種類あります。柱の直下率は、2階の柱の下に1階の柱がどれがけあるのかを示す値です。壁の直下率は、2階の耐震壁の下に1階の耐震壁がどれだけあるかを示す値です。 過去の地震の調査結果から、これらの直下率が60%以上の建物は大地震の揺れに耐えています。
- 03耐久性に優れた耐力壁
従来の在来木造軸工法では、耐力壁は筋交いや構造用合板が一般的でした。しかし、筋交いや構造用合板だけでは安全な耐震等級レベルには満たないため、耐力壁が内外に多く必要となり、結果として空間の可変性を失わせていました。そこで、三樹ホームでは耐震性に優れた耐力面材ダイライトを採用。各部位だけでなく、住宅全体で耐震レベルをアップさせる優れた耐力壁なのです。
壁倍率とは
地震によって建物に生じる圧力を受け止める耐力壁。その耐力壁の強さを示すのが壁倍率です。この数値が大きければ大きいほど、強い壁という事です。
- 04木造の家
地震の振動エネルギーは建物の重さに比例するため、重い建物ほど大きく揺れますが重量の軽い木材で作られた家は、鉄やコンクリート造に比べて揺れ幅が小さくなります。また、木材は表面が炭化すると内部まで燃焼しない性質があり、一定以上の厚みを持つ太材は耐火性にも優れています。
引っ張る力・圧縮にも強い木材
木材は引っ張りや圧縮に対する強度がとても高く、同じ重さでの材料で比較すると、圧縮に対する強さは鉄の約2倍、コンクリートの約9.5倍、引っ張りに対しての強さは鉄の約4倍、コンクリートの225倍もあります。
耐震3の家でも、制振装置があると安心な理由
対策
- 01.大きな地震(本震)が発生した際に、構造部材の傷みを軽減し耐力が落ちないようにする。(衝撃力の吸収)
- 02.繰り返しの余震に対しても同様に、構造部材が痛まない、体力が落ちないようにする。(揺れ疲れ・余震対策)
- 03.どんな地震の周期にも共振させない。(共振防止)